ここにあらず

私が生まれ育った地域の村は 私が生まれるすぐ前に八王子市に最後に合併しました
そしてその後 開発によりできた街 多摩ニュータウンの一部がこの地域にあります
合併に至るまでには大変だったという話は
元々住む方たちやその子供世代の方たちからよく聞きます
ちょうど私の年代より少し下の世代がニュータウンとともに育った世代で
幼いころ山を駆け回り 気づいたら住んでいた山と引き換えに
区画整理されたところに移り住んだ どちらの生活も経験してきたそうです
ニュータウンとそうでない里山や住宅地が混在する地域なので
それぞれの思いや意識がちがいます
そしてずっと言われ続けていますが
八王子の市街地とこの地域の意識の違いはさらに大きいものになります
広い広い八王子のすべてを決めなくてはならない小さな集まりは
そのほとんどが私の生まれ育った地域にかかわったことがない人たちです
それは選ばれた人たちなのでどうにもならないことなのですが
ほとんどかかわったことがない人たちによって
この地域の決まりごとが 多数決で決められているというのが現状です
多数決をすれば この地域の意見が少数派になりますから
どうしても八王子全体のこととは別に考える必要があるのではないか?
これは私が幼い小学生の頃からずっと父親に訴えていて 今もその気持ちは変わりません

そんな気持ちから 去年開催されたワークショップは4回全部出席しましたが
ニュータウンまちづくり方針の素案説明会にも足を運んでみました
そこで言葉を失ってしまう光景を目の当たりにしたのでした
前年にあった懇親会について 傍聴人なしが3回続き
最後の会で1人という数字を見てどういうこと?と不思議に思っていましたが
あの数字の意味がそこでようやく理解できたのです

南大沢の市民センターの広い体育館にずらっと一面椅子だけ並び
座っている人がいなかったので 時間を間違えたのかと思ったのでした
議事録には9人となっていますが あれは延べ人数であり
実際にちゃんと参加した人数はたったの6人しかいなかったのです
そして私以外は全員男性 高齢者といわれる年代の方のみ
女性も60歳以下も私のみ そう それがこの地域の意識のあらわれでした

これはどういうことなのだろうか
これから決まろうとする私たちが生活する地域の素案ですよ?
8万6千超えの住民がいるのにどうして?とても理解に苦しみました
私以外の女性 私以外の現役世代 誰一人いない
興味がないのか 逆に不満が一つもないのか 意識ここにあらずなのか
そんな地域のみなさんの気持ちをつかむには どうしたらよいのだろう
忘れもしないあの光景を思い出し 日々考えさせられます